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OQOのデジタイザは電磁誘導のものです。これだとWindowsのタスクバーを自動的に隠す設定にできるのが助かります。ただでさえ狭い画面ですから全画面を使えるのは利点です。キャリブレーションの問題で押せないボタンが発生する場合があるなどの話もありますが(^^;) 、またそれが快適かという問題は別として、原則としてデジタイザのみでほとんど操作が可能です。
一方でtype Uのデジタイザはタッチパネルですから、タスクバーを自動的に隠すとスタイラス操作のみにでアプリケーションの切り替えなどが困難となります。これを回避するためにキーボードを隠したままでもスティックポインターを使えるようなデザインとせざるを得なかったのかも知れません。これにより仮にOQOと画面の物理サイズが同じであっても筐体を同じサイズにする事を諦めざるを得なくなったのでしょうか。
電磁誘導かタッチパネルかというのは判断が難しい点かとは思います。タッチパネルを採用した場合はスタイラスのみならず指での画面へのタッチでのおおまかな操作が可能であり、例えばキーボードを用いて文字入力をしている際に一瞬だけマウスポインターを使いたい場合にはそのクリックしたい場所を指でツンと突ついて引き続きキーボード操作に戻れます。例えば富士通のP8210でそのような操作をしていますが、慣れると非常に楽で、また、電磁誘導には無理です。
面白い事に、指で突ついても反応しないというのが逆に電磁誘導デジタイザの利点となります。画面に手書きでメモをする際に電磁誘導デジタイザの場合は手の一部が画面に触れようが気にせず文字や図の書き込みが可能ですが、タッチパネルの場合は画面に手が触れないよう注意する必要があります。また例に出してアレですが、P8210の場合は「タッチパネルだけど尖ったものにしか反応しないので手が触れても大丈夫」との触れ込みでして、実際ちょっと試した限りはその通りだったのですが、実際に使ってみると完全という訳ではなく時々描画の線が飛んで痛い目に合ったりもしています。それに比べると電磁誘導はやはり安心できます。
この話はデジタイザの物理サイズと関係します。例えば多くのPalmOS機では手が画面に触れる心配などしません。つまりデジタイザの大きさ(=画面の大きさ)が小さければいいんです。更に言えばデジタイザの幅(横方向の大きさ)が小さければいいのです。手の大きさは個人差もありますが、度々例に挙げているP8210はタッチパネルには大きいと思います。で、OQOやtype Uはどうかと言うと、この辺りがぎりぎりタッチパネルには厳しいサイズだと思うのです。つまり(右利きの場合)左端に書き込む時に画面の右端が手と干渉する場合が多いと。
FreeNoteなどの手書きメモソフトをこのところ色々なデバイスで使ってみているのですが、何となくSL-C3000やtype Uでは画面を縦長にした方が楽で、OQOでは画面を横長にした方が楽に感じていました。タッチパネル搭載機では手の干渉を気にする必要がない縦長表示の方が操作が気楽に行えていて、でもメモ自身は横方向にある程度長さがあった方が書こ込み易いのでOQOでは横の方が楽と感じているのかなと思っているところです。
ただOQOのデジタイザには精度が悪いという問題がある事は注記する必要のあるところです。せっかく筆圧感知もできているというのに残念ながら絵を描くという目的には向いていません。これがOQOの問題なのか、「小型デバイスでの電磁誘導デジタイザ」での構造的問題なのかまでは私にはわかりません。
話が分散してきたので、最後にがんばってまとめる努力をしてみようと思います。(^^;)
指でちょんと突くのならタッチパネルが楽だけど、ペンによる「入力」をするのであれば電磁誘導が有利であると思います。しかもtype Uは縦長には持ちにくいというのが更にもったいない点であるとも言えるでしょう。type Uが縦でも横でも持ちやすいデザインであったらもっと評判が良かったかもとも思ったりします。