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2018-03-07 (Wed)

Chromebook ASUS C101PAの使い道

数年前からちっちゃいデバイスをT90Chi, GPD Win, GPD Pocket, POMERA DM-200などを買って何をやってたかとを、大きいところで言えば、

  • UE C++本の執筆*1
  • RubyとGCCによる趣味プログラミング

でした。UE C++本の執筆は無事に終えたので、当面は趣味プログラミングが主な目的になります。

その作業では、C++とRubyのコードを開いたままGDBでで動きを追うといった作業をしたりするのですが、GPD PocketでもDM-200でも画面が狭く感じるようになってしまいました。それを解決しようとしてMacbookの購入を検討したものの、C101PAを買ったのでした。安いし、期待通りのこともできそうなので日々持ち歩いています。

利用するシーンは通勤電車の中です。座れることが多いので、隣の人との余裕があればノートPCのように開いて作業しますし、余裕がなければタブレットモードで本やウェブを見たりします。この記事も部分的に地下鉄で書いています。

ついこの間まで「ChromebookってChromeしかないんでしょ? Linuxも入れられるらしいけどインストールがチョー面倒なんでしょ?」って思っていて、あんまり使ってみようと思っていませんでした。ところがウェブで調べてみると予想以上に色々なことができそうなので買って試すことにしました。特に「Androidアプリが動く」「chrootで普通のLinuxが動作する」の2点が決め手でした。 読書アプリとCrouton

Androidアプリが動く:

これまで電車で座れた時に「iPadで読書する」ことが多かったのですが、同じことがタブレットモードのC101PAできるので荷物を減らすことができました。よく使うKindle、Google Playブックス、COCORO BOOKSはAndroidアプリ版が期待通りに動いています。まぁ画面の細かさはiPadに劣るので、そこは妥協点ですが。

読書以外にはEvernoteやTwitterとかもAndroidアプリで使ってます。

chrootで普通のLinuxが動作する:

標準ファームウェアのままでもデベロッパーモードになるだけでBashに降りられます。当初、それすらも知りませんでしたが、Chromebrewでemacsやgcc, ruby, python含めて色々使えるようになると知ってC101PAを買う決断をしました。

とは言え、結局Chromebrewの環境には微妙な使いにくさを感じてCroutonを使うことにしちゃいましたが。

Croutonは、chrootを使うことでChromeOSのカーネルは利用しつつもUbuntuのアプリケーションを利用できるようにする仕組みです。これの何が嬉しいって、他のChromeOS用Linux環境に比べて以下のような利点があることです:

  1. デュアルブートと違ってパーティションを切らなくていい
  2. ChromeOSの中で動くのでChromeOSアプリが使える(当たり前)
  3. なのでAndroidアプリも使える
  4. Ubuntuなのでaptでアプリを管理できる

当たり前ですが、gccもgdbもrubyもpythonもemacsも使えます。自分はCLIでしか使うつもりがないので、Crosh Windowsの中で「$ sudo enter-chroot」して使ってます。*2 ストレージが16GBしかないのでcroutonインストールすると厳しいかなとも思いましたが、自分の使い方なら今のところ大丈夫みたいです。

*1 動作確認はもちろんこんなデバイスではやってません

*2 xfceもインストールしたので一度だけ起動させてみましたが…


2018-03-14 (Wed)

Chromebook C101PA フォントの変更

MacbookじゃなくてC101PAを買うときにRetinaディスプレイじゃない点は妥協したとに書きました。解像度がそれほど高くなくてもフォントがまともならそこそこ快適に使えることは経験上わかっていたからです。*1

という訳で気に入ったフォントをC101PAに入れるのは必須なのです。

が、これを実現するためには「root権限獲得」と「システム一部書き換え」が必要です。root権限獲得の方はDevloper Mode(開発者モード)になればいいだけですが、システム一部書き換えがちょっとだけ面倒。

Developer Modeの有効化についてはぐぐると色々なページが引っ掛るのでそちらを参考にすれば良いだけです。ただ、開発者モードの有効化時にはストレージの内容が消去されるので、やるのなら買ってすぐやった方がいいという事と、リカバリー用のSDカードやUSBメモリを用意した方がいい*2旨は覚えておいた方がいいでしょう。

システム一部書き換えを可能にするには本体の一部分解が必要です。Chromebookでは事故によるシステム破壊を防ぐためにか、Write-Protect-Screwというネジを外さないと書き換えができないようになっています。

Write-Protect-Screwを外すためにC101PAを分解します。裏側にあるネジを全部外します。ゴム足も外して(剥して)その下のネジも外しました。*3

キーボードをぱかっと外すときにはヒンジ側からぺきぺき外すとうまくいきました。*4

外したときの写真はこんな感じです。開腹

ぱっと眺めてWrite-Protect-Screwっぽいのがあったので、これを外しておきました。ネジ

後は、またキーボードを元に戻して(Write-Protect-Screw以外の)全部のネジを戻して電源を入れます。開発者モードでログインし、シェルにて以下を実行します。

sudo /usr/share/vboot/bin/make_dev_ssd.sh --force --remove_rootfs_verification

次のように表示されればWrite-Protectの解除に成功です。これでシステムの書き換えが可能となりました。解除成功

後は基本的にはChromebookにフォントをインストールする方法に書いてある通りなのですが、ちょっと補足したいことおもあるので、あとはやった作業についてだけ記します。

フォントファイルとしてはTTFファイルを用意して、「/usr/share/fonts/」以下に配置しました。その後に「$ sudo fc-cache -fv」を実行します。*5 これで設定画面にて追加したフォントが選べるようになります。

このままでは残念ながらCrosh Windowの「プロファイル設定」に「font-family」にフォント名を入れても有効になりません。「/etc/fonts/local.conf」の「monospace」の欄にフォント名を入れたところCrosh Windowでも追加されたフォントが利用できるようになりました。*6

*1 とは言え、帰宅してiMacのretinaの画面で文字を見ると「ああ、やっぱええわー」となるのですが。

*2 私は8GBのUSBメモリを使いました。

*3 ゴム足下のネジを外す必要があったかどうかよくわかりませんが、怪しいのは一通り外しました。

*4 最初はタッチパッド側から試みたのですが全然ダメでしたが、ヒンジ側からだとすんなり行きました。

*5 この時点で/etc/fonts/local.confの「Font directory list」にディレクトリ名を追加したかも…

*6 このやり方が正解かどうかいまいちよく判ってないというのが正直なところではありますが…



C++でつくるUnreal Engineアプリ開発 for Windows & macOS  UE4でC++を使う方法を書いた本です。

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