<% ERuby.charset = "Shift_JIS" %> 諜報員さきら初日編  


諜報員さきら(多分貞本EVA2巻130ページ2コマ目真中の人!?)
初日編
作:AKEY


俺の名はさきら
ネルフの諜報員をしている。
 

いままではネルフの門番とかそんなくだらん仕事しかやらせてもらえなかった。
 

しかし!!

遂にこの俺にも重要な任務を与えられる時がきたのだ!!
 

そう!!
 
 

それは!!
 
 

サードチルドレンの護衛だ!!
 
 

しかも、本人に護衛されている事を気付かれてはいけないのだ!!

サードチルドレンに気付かれないよう物陰から辺りの様子をうかがい、

有事には颯爽と現われ危険を顧みずサードチルドレンを護衛する。

くぅーっ、かっこいいじゃねえか!!
 

きっと碇司令もこう言ったに違いない!!
 
 
 

「こんな難解な任務をこなせるのはさきら君しかいないだろう。」
 

「ぜひ彼にやらせたまえ。」
 
 
 

うーん、こうまで言われたらやるしかねえな。
 

さあ、サードチルドレン!!
 

貴様の命はこの俺が預かった!!

どこからでもかかってこい!!
 
 

・・・なんか違わねえか?(笑)
 
 



 

翌日、葛城家のマンション前
 



 

さあ、今日から仕事始めだ。
 
 

しっかし、やる気しねえな。
あの餓鬼、なんで葛城一尉と同居してんだ?
ったく一体どうやって取り入ったんだか。
 

きっと、

「お父さんは僕の事が嫌いなんだ。」
 

「だから、僕なんかと一緒に住みたく無いんだ。」
 

「葛城さん、僕もう一人は嫌なんです!!」
 

「何でもします!!だから僕を葛城さんの所に置いて下さい。」
 

とか言ったに違いねぇ。
まったくやってられんな。
俺ですら一人暮らしだっていうのに。
 
 
 

それにしてもなんだな。
本当にぱっとしねえ餓鬼だな。

まあ、顔は悪くねぇ。
しかし、随分とろそうだぞ?
本当にこんな奴が使徒と戦って勝てるのか?

昨日の戦闘だってあいつはただ気絶していただけで、
初号機が暴走したおかげで勝ったっていう話じゃねえか。

こんな奴に人類の未来が賭かってるんだから世も末だな。
 
 
 
 

おっと、サードがマンションから出てきたな。

さあ、ここからが俺の仕事だ。
 
 

よーし、辺りに不信な人物は無し。

レーダーにも特に怪しい物は写ってねえな。

あとはサードの後ろを付いてきゃいいだけか。

結構暇だな。
 
 
 
 
 
 
 
 

・・・それにしてもサードって友達いねえのか?
 

さっきから一人でとぼとぼと歩いているが誰も話しかけてこようとしねえぞ。
 
 
 
 

・・・あっそうか、今日転校してきたんだもんな。
いるわきゃねえか。
 

でもあんなんで友達なんてできるのかねぇ。

俺の診断のよると性格は暗く、社交性は全く無し。
よって、あなたの学校生活は暗く寂しい物になるでしょう。

こんなもんだ。

まったくあの親あればこの子供ありってやつだな。
性格暗いとこなんて司令にそっくりじゃねえか。
 
 
 
 
 
 
 

おっ学校に着いたみてえだな。
 

とりあえず次は向かいのビルから望遠鏡で見てるだけでいいかな。
 
 

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暇だ。
 
 
 
 
 
 

・・・・本当に暇だ。
 
 
 
 

サードはお勉強。
 
 
 

おいらは向かいのビルからそれを眺めているだけ。
 
 
 
 

うーん、たーいーくーつーだー!!
 

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・・・何してんだろ?俺。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ふぁああ。

やっと学校終わったか。
 

ん?

なんだ帰りも一人かい。
普通、転校してきたら同級生に囲まれて帰るもんだと俺は思うけどねー。

やっぱり俺の診断は当たったみたいだな。

まあ、別にいいけど。
 

一流の護衛者は仕事に私情を挟まないものさ。
どんな奴でも俺が護ってやるよ。
安心して家に帰りな。
 

ふっ、決まったぜ。(ニヤリ
 

さあてと、マンションに着いたな。

ここから先は葛城一尉のお仕事だ。

今日も一日平和でしたっと。

さあて帰るとするか。
 
 
 

初日終了