<% ERuby.charset = "Shift_JIS" %>エヴァンのりごん3

前回までのあらすじ

 1998年初春

 使徒迎撃専門学校ネルフ大学付属高校に通う、エヴァンのりごん専属パイロット「波止場しんじ」らは、第4使徒アオコリエルと遭遇。桂木 三郷先生の提案する「やらし作戦」及び、「N2バルサン」の波状攻撃により使徒殲滅に成功する。
 しかし、第4使徒の攻撃により2号機パイロット「惣流・春日部・さきら」は使徒に飲み込まれ東京湾に流されてしまう。一体、彼女はどうなってしまったのであろうか?


エヴァンのりごん3



     「警戒中の巡洋艦ハルナより入電…われ、東京湾沿岸にて巨大な潜行物体を発見。データ送る
    「受信データーを照合。波長パターン、使徒と確認!」

 冬突 「総員第1種戦闘配置!」


今世紀エヴァンのりごん特別出張編
祝 量子電脳さま5000アクセス記念


 三郷  「先の戦闘によってネルフ大学付属高校の迎撃システムは大きなダメージを受け現在までの復旧率は26%、実戦における稼働率はゼロと言っていいわ(第2話参照)。
 従って、今回は上陸直前の目標を水際で一気に叩く!しんじ君は、先に東京湾に流された2号機パイロットと合流し交互に目標に対し波状攻撃!近接戦闘で行くわよ!」

 しんじ 「了解!」

 三郷  「それでは、エヴァンのりごん初号機パイロット、リフト・オン…」
 しんじ 「…」
 三郷  「どうしたの?出撃よ!」

 しんじ 「そんなぁ、走行中の東京新交通システム「ユリカモメ」から飛び降りるなんて危ないですよ!」
 三郷  「使徒は現在侵攻中、時間がないの。…と言うわけで出撃!いいわね!」

 こうして、サード・チルドレンは合流すべく「ユリカモメ」から叩き落とされたのであった。良い子のみんなは真似してはいけません…。

 三郷  「さきら…今、しんじ君を援護に向かわせたわ。大丈夫?」

 さきら 「こんなの私1人でお茶の子さいさい。だけど、000アクセス記念だって言うのに、どうして私1人に任せてくれないの?

 しんじ 「仕方ないよ、原作、言い出しっぺが希望 名匿なんだから…」

 さきら 「あんたもう着いたわけ…。言っとくけど、くれぐれも私を犠牲者にするようなことはしないでよね

 しんじ 「ううん…」

 さて、2人が待機している目の前には東京湾が広がっており、情報によると、使徒はこの辺りの海岸に既に上陸しているものと予想された。

 さきら 「2人がかりなんて卑怯でやだな…趣味じゃない

 セカンド・チルドレンは前回から装備したままになっていた「スマッシュ・デッキブラシ」を振り回しながらぼやいた。

 三郷  「私達は選ぶ余裕なんてないのよ。アクセスカウンターを稼ぐための手段をね」

 しんじ 「あ、来た!」

 毎度おなじみのニワトリマークの「ポジトロン・スプレー」を構えたサード・チルドレンは前方を指さした。そこには、今まで同様、かなり小型の物体が単体で蠢いていた。

 さきら 「じゃ、私から先に行くから援護して!

 しんじは今回ばかりは言われるままに、攻撃を開始した。だが、敵はかなりの機動力を有しており「ポジトロン・スプレー」がなかなか命中しない。

 さきら 「いける!

 しんじ 「えっ!」

 セカンド・チルドレンは「スマッシュ・デッキブラシ」を構えると使徒に向かって突撃した。そして―――

 さきら 「ぬぁ〜〜〜〜〜〜〜〜

 彼女は、思いっきりそれを振り上げると、使徒に向かって振り下ろした。

 しんじ 「お見事…」

 わずか2ページで使徒殲滅、見事と言うしかあるまい

>第5使徒「フナムシャエル」は完全に沈黙<

 さきら 「どう?サードチルドレン。戦いは常に無駄なく美しくよ

 彼女は余裕をかまし、デッキブラシで周辺にこびり付いた使徒の洗浄まで始めた。

 だが、フナムシなどと言うものは、東京湾沿岸だけでも数千、いや数万は存在する代物である。そいつらは、仲間の一匹がやられたことで、一斉に2人の前に姿を現したのだ!

 三郷  「なんで!?
いんちき!?




 ヤマ  「本日午前10時58分15秒…
     2団に分離した目標甲の攻撃を受けた初号機パイロット「波止場しんじ」は、駿河湾沖合2キロの海上に水没
。      同20秒二号機パイロット「惣流・春日部・さきら」は目標乙の攻撃を受け、○口組会系暴力団組事務所に於いて活動停止…。この状況に対するN2計画責任者のコメント…


 
律子  「  ぶ  ざ ま ね


 さきら 「もう、あんたの責任で折角の000アクセス記念がめちゃめちゃになっちゃったじゃない!

 しんじ 「何言っているんだよ!惣流が間抜けなことしただけじゃないか!」

 さきら 「間抜けぇー。どうして、あんたがそんなことを言えるのよ。ずうずうしいわねぇ

 しんじ 「なんだよ。あせって倒そうとするから大変なことなるんだろ!」

 ヤマ  「同午前11時03分を以て、学校法人ネルフ大学付属高校は作戦遂行を断念。国立第2産業廃棄物処理課に指揮権を譲渡…

 冬突  「全く恥をかかせおって」

 ヤマ  「同05分…ダイオキシン入り産業廃棄物の投棄により東京湾の99.8%を埋め立てに成功

 冬突  「また地図を書き直さなきゃならんなぁ…」

 ヤマ  「この攻撃により使徒の大半を生き埋めに成功…

 さきら 「やったの?

 冬突  「足止めにすぎん。再度侵攻は時間の問題だ…

「ま、時間を稼げただけでも儲けものっすよ」

 冬突  「いいか君達!君達の仕事はなんだか分かるか?」

 さきら 「エヴァの操縦…

 冬突  「違う使徒に勝つことだ!大体、作者がいい加減だからエヴァンのりごんの想像図すらまだ出来上がっていないではないか!」

> 緊急募集!エヴァンのりごん想像図! <

セカンドインパクトを阻止すべく僕らの無敵巨大ロボットを君は作ってみないかぁ!応募先はプロジェクトN2まで(脱線)


 三郷  「さてと…、話がずれたみたいだけれど、後半もこのテンションで行くわよ!第5使徒フナムシャエルの弱点は一つ!分散している使徒に対する同時の加重攻撃!これしかないわ…。

 これはつまり、分散している使徒を一カ所におびき寄せて攻撃を行うの。

 そこで、あなた達にこれから一生懸命、これと同じ物を100000個作って貰うわ…」

 しんじ&さきら 「えー!

 2人の目の前に出されたのは、使徒捕獲用の「キャプチャー」であった。
 さきら  「嫌よ!こんな「ゴキブリホイホイ」なんか100000個もなんて作りたくないわ!
 律子   「使徒捕獲用キャプチャーといいなさい。キャプチャーと…」

 三郷   「使徒は現在自己繁殖中。第2波は6日後…。時間がないの」

 さきら  「そんなむちゃな…

 三郷   「そこで無緒を可能にするためには、2人には学校も行かず、もちろん飲まず食わず眠らずの締め切り直前の漫画家みたいに缶詰状態になってもらうわ。そこで使徒捕獲用キャプチャーを完成させるのよ。6日以内に…1個でも多く!」

 かくしては2人は寝食も与えられず、監視の下キャプチャーの制作に取りかかった。

 まず、キャプチャーの床になる部分に、万遍なく接着剤を均等になるように、うねうねとチューブから絞り出し、そして今度はキャプチャーの真ん中に「使徒のえさ」を取り付け、さらにパッケージを組み立てれば完成となる。

 これは、第3使徒「ゴキブリャエル」と第5使徒「フナムシャエル」の類似性から、有効とされる手段で、この「使徒のえさ」から放たれる人間には関知できないほどの微量なATフィールドにつられて使徒を誘い込み、その内部でTフィールドを中和された使徒を、キャプチャーごと熱処理するという画期的な新製品であった。

>類似品にご注意下さい! 赤城製薬<


    「目標は旧東京湾沿岸部に到達!

 三郷 「来たわね。今度は抜かりがないわよ…。

     いい、2人とも、「ユリカモメ」から飛び降りたら最後絶対に息を吸っちゃダメよ。作戦地域は、産業廃棄物のダイオキシンやアスベストなどの発ガン性物質が充満しているから息をすると死を早めることになるわよ。後は作戦通りに…2人とも良いわね」

 さきら&しんじ 「了解!

 さきら 「いいわね、最初からフル稼働!ハイパーテンションで行くわよ

 しんじ 「分かっているよ。この話のテンションは量子電脳の「赤木 リツコ博士コーナー」直伝だからね…62秒でケリをつける…

 三郷  「それでは、作戦スタート」

 
>みなさま、これから先は62秒間、息を止めてお読み下さい<
途中で吹き出したりしないように、それでは参りましょう…



 セカンド・チルドレン及びサード・チルドレンは、使徒捕獲用キャプチャーを大量に装備すると、走行中のユリカモメから飛び降りた。
(良い子は真似をしてはいけません)
 そして、2人がキャプチャーをセットすると、フナムシャエルは一斉にその中に飛び込み、それらが次々と使徒で溢れかえって行くのであった。
 だが、それだけは使徒を消滅させることは出来ない。
 その使徒で溢れかえったものを新品と交換しつつ、それらを炎の中に放り込んで熱処理しなければならないのだ。
 用意されたキャプチャーの数は実に148947個、ギネスにも載る新記録であるが、何よりも重要なのは、キャプチャーは地球に優しい天然素材で作られており、燃やしても2酸化炭素の排出量は通常の3分の1という点であった。更に付け加えるならば、燃えかすはリサイクルにも回されトイレットペーパーになる予定である。
 そして次から次へと使徒は熱処理され、使徒を燃やす炎は、天まで、焦がさんばかりの勢いになった。更に、2人は気が付く由もないのであるが、炎の中に放り込んだ物の中には、間違えて放り込まれた第6使徒「ビーチ・サンダルフォン」も紛れていたのだ。
 また、どういう訳は必ず浜辺に落ちている第7使徒「イチジクカンチョエル」、カギをぶっ壊され地元の族に乗り回された挙げ句に砂浜に捨てられた第8使徒「ゲンチャリエル」も、「瀬戸内海文書」を進める上でこの際一気に殲滅してしまおう!


 
>ハイ、62秒が経ちました。お疲れさまでした<


 …こうして2人の活躍により、第5使徒から第8使徒までをも、一気に殲滅することが出来た。だが、熱処理した使徒の数が予想外に多かったこと、また、東京湾を埋め立てた産業廃棄物から「メタンガス」が発生し、使徒を熱処理していた炎に引火し大爆発を引き起こすことになってしまったのは言うまでもない。

 それに冷静に考えてみると、第5使徒フナムシャエルは、ほっといてもこれ上陸の心配は全くないという気がしてきた…。

 
律子 「ぶざまね…」



 劇終




出品人

惣流・春日部・さきら さきら
波止場 しんじ 希望 名匿

国立第2産業物処理課の方々

第5使徒 フナムシャエル
第6使徒 ビーチ・サンダルフォン
第7使徒 カンチョリエル
第8使徒 ゲンチャリエル

スタッフ

原作・言い出しっぺ
希望 名匿

おぶざーばー
kein

じぇねらるまねーじゃー
のり

MOF担
さきら

さきらさんのHP「量子電脳」5000アクセスを祝う特別委員会
エヴァンのりごん推進委員会
プロジェクトN2

協賛HP

量子電脳
のりのHP
Medusa’s Eye